手軽にパワーやトルクなどの性能を向上させることのできるECUチューニングですが、
・色々なメーカーがあってわからない…
・Stage1からアップグレードしていくのにかかるコストは?なにが必要?
など、悩ましいポイントが多いです。
別メーカーのものに途中から切り替えるのも無駄が多いので…
Audi RS3 8VのECUチューニングについてまとめてみました。
この記事でわかること
- 各社ECUチューニングの違い
- stage1以降に必要なもの など
比較表
早速表にまとめてみました。
メーカー | Stage1 パワー [ps] | Stage1 トルク [Nm] | Stage2/Stage1+ パワー [ps] | Stage2/Stage1+ トルク [Nm] | TCU | 費用 Stage1 |
OEM+ | 483 | 575 | 520 | 650 | ○ | \236,500 |
APR | 476 | 637 | 513 | 651 | ○ | \286,000 |
REVO TECHNIK | 490 | 629 | 525 | 651 | — | \190,000 |
mcchip-dkr | 460 | 580 | 500 | 620 | — | ※問い合わせ |
GIAC | 475 | 635 | — | — | — | \220,000 |
- Stage1でのパワーはREVOがNo.1
- トルクはAPRがNo.1
- 数字だけを見るとREVOがコスパNo.1
ECUチューニングまとめ
Audi RS3 8V FLが適合に乗っているものをまとめました。漏れがあったらごめんなさい…
RacingLine OEM+
Racingline Ltdはイギリスが本拠地のメーカーで主にVWやAudiなどのモータースポーツ用やストリート用のアップグレードパーツを提供しています。
特徴
- 純正プログラムの数値を変えるのではなく、各プログラム毎に白紙から開発を行っている。
- フリーアップグレード 車を所有している限りハードウェアの追加アップグレードをしていった場合、必要にあわせて無料(施工費用別途)でstage1→stage2とアップグレードできる。
Stage1
パワー 400ps → 483ps(+83ps)
トルク 480Nm →575Nm(+95NM)
エアフィルター、インタークーラー、TCUプログラム等の導入は推奨
Stage2
パワー 520ps (ノーマル比:+120ps/Stage1比:+37ps)
トルク 650Nm (ノーマル比:+170Nm/Stage1比:+75Nm)
エアフィルター、ターボインレット、スポーツ触媒、インタークーラー、TCUプログラムの導入が必須
TCUプログラム
DQ500用のソフトウェアアップグレード。クラッチプレッシャーの最適化やレース用ローンチの改善、シフトポイントの改善など1度の施工ですべてのエンジンプログラムのアップグレードに対応しています。
費用
- Stage1: ¥236,500
- Stage2: ¥0+施工費用 ※Stage1からのフリーアップグレードの場合
- TCUプログラム: ¥165,000
- Engine+TCUセット: ¥379,500
APR
APRはアメリカ アラバマ州に本社のあるPorsche,Audi,VWのチューニングショップです。
特徴
- 低回転域でのトルク増加、高回転域でもハイパワーと全域で計算されたプログラム
- Stage1をインストール後にハードウェアを追加してさらにチューニングすることこが可能。
- タービン交換でStage3へとステップアップする際もStage1プログラムを基本にアップグレードするため、Stage1プログラムが無駄にならない。
Stage1
パワー 400ps → 476ps (+76ps)
トルク 480Nm →637Nm (+157NM)
Stage1 + with Inlet and IC
APRインレットシステムとAPRインタークーラーシステムと併用するように設計されています。
パワー 513ps (ノーマル比:+113ps/Stage1比:+37ps)
トルク 651Nm (ノーマル比:+171Nm/Stage1比:+14Nm)
TCUプログラム
クラッチトルク制御の増加、素早いパドル操作が可能、シフトポイントの変更など
費用
- Stage1: \286,000
- TCUプログラム: \275,000
REVO TECHNIK (レボテクニック)
イギリスに本社のあるECU,ハードウェアのチューニングショップです。
特徴
- スピードリミッター解除
- レブリミット変更
- 冷却効果最適化
- Stage2を導入するにはREVOの必須ハードウェアが必要。REVOのハードウェアが入っていない場合インストールができない。
Stage1
パワー 400ps → 490ps (+90ps)
トルク 480Nm → 629NM (+149Nm)
Stage2
パワー 525ps (ノーマル比:+125ps/Stage1比:+35ps)
トルク 651Nm (ノーマル比:+171Nm/Stage1比:+22Nm)
REVOのインタークーラー、インテーク、インレットパイプ、ダウンパイプが必須
費用
- Stage1: ¥190,000
mcchip-dkr
ドイツに本拠地をおく、パフォーマンス製品の開発・供給、車両セッティングを行っている会社です。
特徴
- ドイツ本国のR&Dセンターにて開発が行われている。
- 実走行に近い環境で開発が行われている。
Stage1
パワー 400ps → 460ps (+60ps)
トルク 480NM → 580Nm (+100Nm)
Stage2
パワー 500ps (ノーマル比:+100ps/Stage1比:+40ps)
トルク 620Nm (ノーマル比:+140Nm/Stage1比:+40Nm)
スポーツ触媒が必要
費用
※要メーカー問い合わせ
GIAC
アメリカ、カリフォルニア州に本拠地を置くECUチューナー
Stage1
パワー 400ps → 475ps (+75ps)
トルク 480Nm → 635Nm (+155Nm)
費用
- Stage1: ¥220,000
まとめ
Stage1のみのメーカーもありますが、基本的にStage2,3にするためにはハードウェアの追加が必要で、ソフトウェアは施工費用だけというところが多い印象です。
数字と乗りやすさ/速さは違うこともあるので、メーカーに問い合わせや気になるメーカーのソフトの口コミやレビューを参考にするのもよいと思います。